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2018.03.02

伝統と現代アートが融合する金沢へ

私の重要な仕事のひとつに、日本が世界に誇る”おもてなし”精神と観光産業のポテンシャルを実際に体感し、日本の歴史や文化を理解するというミッションがあります。2月は、MGMリゾーツインターナショナルのジム・レーン会長と、その息子ジャック、そして私の3人で、小京都、金沢を訪れました。その目的は、日本の伝統文化をより深く学ぶため。そして近年、観光地として高い人気を誇るエリアを視察するためです。


金沢茶屋街にて

金沢茶屋街にて


金沢では光栄なことに、350年続く陶芸の名門、大樋焼きの11代目、大樋長左衛門氏にお会いする機会に恵まれました。大樋氏は陶芸家であると同時に、現代アーティストとしての側面も併せ持ち、金沢の文化と芸術を推進するメンバーの一人です。私たちは、彼が継承する大樋焼きの伝統に感銘を受け、日本のアートと伝統の間に息づく深い繋がりを学ぶことが出来ました。 個人的な話にはなりますが、特に私は学生時代、カルフォルニア大学のバークレー校で書いた卒業論文のテーマが千利休であったため、裏千家の家元、4代目千宗室と共に加賀藩に赴いた人物の子孫、大樋氏と金沢の街をそぞろ歩きをした体験に、とても心踊りました。また大樋氏から茶道のひとつひとつの要素がもつ意味合いを説明してもらった際、彼の奥様に点てて頂いたお点前は、一生忘れられません。大樋氏の素晴らしいおもてなしと丁寧な解説に、心から感謝をしています。


大樋氏の茶室にて茶道を体験

大樋氏の茶室にて茶道を体験


さらに私たちは、金沢21世紀美術館鈴木大抽館を訪問。21世紀美術館は、日本を代表する建築家、妹島和世氏と西沢立衛氏の設計で、彼らの事務所SANAAは2010年にプリツカー賞を受賞しています。一方、鈴木大抽館は20世紀を代表する建築家で美術館の名手と呼ばれる谷口吉生氏によるもの。まさに建築に対する強い愛を感じるデザインでした。


金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館


鈴木大拙館

鈴木大拙館


外国人観光客が何故、金沢に引き寄せられるのかを学ぶにつれ、その奥深さに感嘆するばかり。何百年もの歴史を積み重ねてきた金沢の伝統文化は広く知られていますが、さらに千利休の茶の湯の教えと現代アートが融合し、日々、受け継がれている様子に、訪れる人が魅了されるのだと知りました。夜にはライトアップをされた兼六園を見物したり、滞在中には前田利常の美意識が感じられる小松城天守台まで足を伸ばしたりもしました。


兼六園

兼六園


雪の降る最終日は、金沢市郊外にある大樋氏の釜を訪れ、茶器作りを体験。ジムとジャックも、なかなか器用でしたよ!


大樋長左衛門氏アトリエ

大樋長左衛門氏アトリエ


写真をご覧頂くと分かるように、金沢の街を探索することで、芸術をより深く学べた素晴らしい体験となりました。行く先々で印象に残っているのが、国内外から訪れた沢山の観光客が、バラエティ豊かな観光地をエンジョイしている姿です。大樋氏のように地元の方々がクリエイティビティを絶やさないように日々精力的に活動していることが、今の金沢に磨きをかけ、より一層、魅力的な観光地へと導いていることを知ることが出来ました。


充実の旅を終え、金沢からサンダーバードで大阪に向けて出発した時には、この後に遭遇する記録的な大雪で、交通網が大混乱をきたすなど予想もしていませんでしたが…(苦笑) しかし、そんなトラブルも含め、今回の金沢での素晴らしい出会いに心から感謝しています。



日本MGMリゾーツ 代表執行役員兼社長 ジェイソン・P・ハイランド


※鈴木大抽館

http://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/index.html

※金沢21世紀美術館

https://www.kanazawa21.jp

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